KLAUSE
上段向かって左から、M1/52オリジナル(アルミ銀塗り)、M1/52レプリカ (真鍮銀塗り、M1/52レプリカ(真鍮アンティーク仕上げ)、M1/52オリジナル(アルミ)、無刻印レプリカ(アルミ)、無刻印レプリカ(アルミ銀塗 り)、SS373/43オリジナル(亜鉛)、いずれもRZM統制。
上段左より、SS475/42オリジナル(亜鉛)、SS373/43オリジナル
(亜鉛)、M1/3オリジナル(亜鉛)、SS373/43レプリカ(亜鉛)、M1/52レプリカ(真鍮)、無刻印レプリカ(アルミ銀塗り)、
SS475/42オリジナル(真鍮銀塗り)、M1/72オリジナル(亜鉛)、M1/72オリジナル(アルミ銀塗り)、M1/3オリジナル(亜鉛銀塗り)、
SS475/39オリジナル(亜鉛)、M1/52レプリカ(真鍮銀塗り)、いずれもRZM統制。
このように、(画像のせいもあるが)一見判別の難しいレプリカが多く出回っている。とくに一
個人の意見としてではあるが、アドラーより、どくろのほうが精巧であると思われる。ことに、制帽などに付いている場合は、裏面が判別の決め手だけにつらい
ものがある。一般的にこれらの徽章の足は一回外したら、戻す場合は殆ど折れるものと考えた方が良く、外して確認しようとしてお買い上げ、などということに
なれば、目もあてられない。大体帽章が怪しいようなのは本体も怪しいと決まっており、むしろ本体の怪しさを良い帽章で補うというような場合も多い。
さらに、上記のメーカーはほんの一部であると考えられ、どのような新手が出てくるか、オリジナル・レプリカ(ほとんど、だまそうというフェイク!)ともに
侮りがたい。ここにあげたオリジナルののメーカー(うるさい人は
Herstellerと言えば・・・?ついでにReichsZeugMeisterei-RZM-ほんとはReichszeugmeistereiだけ
ど〜アールジーエムじゃない〜エルツェットエム〜)はそれぞれ当時の有力な徽章製造業者であり、「ド
イツ勲章製造業者組合」および「大統領府賞勲局」からも固有番号を与えられている場合もある。
すなわち、"M1/52"は「RZM」認定固有番号であり、"1"は「ドイツ勲章製造業者組合」認定固有番号であり、"L/10"は「大統領府賞勲局」認
定固有番号であり、これらは全て、"Deschler
& Sohn"というミュンヒェンのメーカーを示す。
これらの認定メーカーはかなり厳しい基準の「賞勲局」認定だけでも最低66社あり、これらのメーカーが「SS金属帽章」を作っていなかった、という証拠は
どこにもない。従って、現在市場に出回っている以外のオリジナル・レプリカ(フェイク)が相当存在することを念頭において吟味していくことが業者はもとよ
り、コレクターにも求められる。そのさい、あてずっぽうな虚言を信じてはならないことは言うまでも無い。「それは本来いかにあったか」ランケ